リカバリーフレーズの復元処理中に、Ledgerハードウェアウォレットの画面上で 「Recovery phrase is invalid (リカバリーフレーズが無効です) 」 というエラーが表示されることがあります。
これは、以下のような複数の理由により発生します。
リカバリーフレーズの長さが間違っている
リカバリーフレーズの長さは、12単語、18単語、24単語の3種類から復元できます。
例えば、24単語のリカバリーフレーズを18単語にするなど誤った長さを選択した場合、「Invalid recovery phrase (無効なリカバリーフレーズ) 」というエラーメッセージが表示されます。正しい長さが選択されているか確認してください。
単語の順序が間違っている
デバイスで入力する単語の順序は非常に重要です。この順序が少しでもずれると、エラーになったり、公開鍵と秘密鍵のセットが全く違ったものになったりしてしまいます。リカバリーシートには、リカバリーフレーズのすべての単語を正しい順番で書き込んでおくことが非常に重要です。
単語がBIP-39のリストに含まれていない
Ledgerハードウェアウォレットのリカバリーフレーズはすべて 2048の単語のリストから生成されています。 これはBIP-39リストとも呼ばれており、リストに掲載されている以外の単語はBIP-39のリストにないため、デバイスでは承認されません。
「Invalid recovery phrase (無効なリカバリーフレーズ) 」というエラーが表示された場合、デバイスで単語が誤入力された可能性があります。単語の全リストにアクセスし、ページ検索 (Control + F) を使用して、単語を一つずつ慎重に確認してください。
例:
セットアップの際に24単語のリカバリーフレーズを書き留めたとしましょう。単語の中には「pan」がありました。ある時点でデバイスをリセットして、24単語のリカバリーフレーズを復元したとします。しかし、「pan」という単語を入力しようとすると、すぐにエラーメッセージが表示されてしまいます。
その後、リストの中から「pan」という単語を探そうとすると、この単語がリストに入っていないことに驚きました。「pan」という単語に似た単語が他にないかを探し、最も近いものは 「pen」でした。
この単語を使用して復元を試みると、資産にアクセスできるようになるかもしれません。なお、BIP39リストは、掲載されているすべての単語の最初の4文字がすべて違うものになるよう作成されています。単語を間違えて書き留めた可能性がある場合に、役に立つかもしれません。
それでもリカバリーフレーズで復元ができない場合
それでもご使用のデバイスに「リカバリーフレーズが無効です」と表示される場合は、リカバリーフレーズが正しく書き留められていなかった可能性があります。24単語のリカバリーフレーズは資金にアクセスできなくなった場合の唯一のバックアップです。この場合、Ledgerでできることは何もありません。
何度試しても復元できない場合は、残念ながら、リカバリーフレーズが正しくないことを意味します。
24単語のリカバリーフレーズはセットアップの際に一度だけ表示されます。見ることができるのは設定した本人だけです。