この記事では、Ledger LiveでLedger Polygon (MATIC) アカウントを作成する方法、およびPolygonとEthereumの違いについて説明します。詳しくはPolygonウォレットのページをご確認ください。
Polygonハードフォーク
2023年7月11日の時点で、Polygonコミュニティはblock #44934656のハードフォークによるアップグレードの実装に成功しました。このアップグレードが、Ledgerユーザー影響を及ぼすことはありません。Polygonアカウントを通常どおり使用し続けることができます。Polygon (MATIC) アカウントを作成する
- Ledger Liveを開く。
- Ledgerデバイスを接続してロック解除を行う。
-
「アカウント」タブに移動し、「アカウントを追加」ボタンをクリックし、「Polygon (MATIC)」を選択。「続行」をクリックする。
- メッセージが表示されたら、ボタンを使用してLedgerデバイスでPolygonアプリを開く。
- Polygonアカウントに名前を付けて、「アカウントを追加」をクリック。
- 「完了」をクリックして、Ledger Liveへのアカウントの追加を完了する。
Polygonアカウントのアドレスが、Ethereumアカウントのアドレスと似ているのはなぜですか?
LedgerのEthereumアドレスと、LedgerのPolygonアドレスが同じに見えることにお気づきかもしれません。
これは、LedgerのEthereumアプリとPolygonアプリが、同じ暗号化技術を使用してアドレスを作成しているためです。これが可能な理由は、PolygonがEVM互換であり、Ethereumと多くの「デジタルDNA」を共有しているためです。
注意事項
- PolygonアドレスとEthereumアドレスは、まったく同じに見えますが、実際には2つの異なるネットワーク上に存在しているという点に注意する必要があります。
Ledger LiveアプリはすべてのERC20トークンをサポートしていますか?
ほとんどの暗号資産をERC20トークンとしてLedgerのPolygonアカウントに引き出すことが可能ですが、現在Ledger Liveアプリが対応しているのは、既存の全ERC20トークンのサブセットのみです。
Ledger Live上では、ERC20トークンは以下の3つのタイプに分けられます。
- 完全に対応しているERC20トークンは、Ledger Liveに表示され、残高数量 (残高のトークン数) と、残高価値 (残高の評価額) が法定通貨 (米ドル、ユーロ、中国元など) で表示されます。
- 一部対応しているBEP20トークンでは、残高数量は表示されますが、残高価値は表示されません。
- 対応していないERC20トークンはLedger Liveに一切表示されません。これらのトークンはポートフォリオ総額には反映されず、Ledger Liveのトランザクション履歴にも追加されません。対応していないトークンの詳細をこちらにお送りいただければ、Ledgerのチームがトークンを確認してLedger Liveのトークンの対応検討リストに追加します。
サポートされていないERC20トークンをLedgerのPolygonアドレスに送ってしまいました。
- トークンが失われることはありませんので、ご安心ください。
- LedgerのPolygonアドレスをPolygonscanに貼り付けてから、「Token」フィールドの横にあるドロップダウンメニューを確認すると、当該トークンが表示されているはずです。
- ただし、サポートされていないERC20の残高にアクセスするには、LedgerデバイスとサードパーティアプリのMetaMaskを使用する必要があります。
- 詳しいチュートリアルは、次のセクションでご覧いただけます。
取引所 (Binanceなど) からLedgerのPolygonアカウントに暗号資産を引き出す場合
- Binance取引所のアカウントの「Withdaw Crypto」セクションで、引き出したいコインを選択する。
- アドレスフィールドにLedgerのPolygonアドレスを貼り付け、「Polygon (MATIC) ネットワーク」が選択されていることを確認して引き出しを完了する。
ERC20それともPolygon (MATIC) ?
- ERC20ネットワークとPolygonネットワークには、いくつかの違いがあります。
- ERC20ネットワークはEthereumブロックチェーンを指し、Polygon (MATIC) ネットワークとは若干異なります。これらのネットワークの違いについては、こちらのドキュメントで詳しく解説しています。
- 取引所からLedgerのPolygonアドレスに資産を引き出す場合、Polygonアカウントに資産が表示されるように、必ずPolygon (MATIC) ネットワークを選択してください。
サポートされていないERC20トークンの残高にアクセスする
ここでは、MetaMaskを使ってLedgerのPolygonアカウントにアクセスし、ERC20トークンを手動で追加する方法を説明します。
- Ledger Liveを閉じる。
- MetaMask拡張機能をウェブブラウザにダウンロードしてインストールする。
- ブラウザへのインストールが完了したら、こちらの手順に従って新しいMetamaskウォレットを作成する。
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こちらの手順に従ってMetaMaskウォレットをPolygonネットワークに接続する。
- Ledgerデバイスを接続し、デバイス上で Polygonアプリを開く。
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MetaMaskでLedgerのPolygonアカウントを見つけるため、こちらの手順に従ってLedgerデバイスをMetaMaskに接続する。
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こちらの手順に従って、ERC20トークンをMetaMaskにカスタムトークンとして追加する。
Ledger LiveにPolygon (MATIC) アカウントが表示されない
MetaMaskとLedgerのEthereumアプリまたはPolygonアプリを使用して作成したPolygon (MATIC) アカウントが、Ledger Liveに表示されない場合があります。
詳細を確認してこの問題を解決するには、こちらの記事を参照してください。
PolygonとEthereumの主な違いは?
PolygonとEthereumは多くの点で類似していますが、これら2つのプロジェクトにはいくつかの重要な違いがあります。
Polygon | Ethereum | |
---|---|---|
どのLedgerアプリを使えばいいでしょうか? | Ledger Polygonアプリ | Ledger Ethereumアプリ |
ネイティブコイン | MATIC | ETH |
手数料の支払い方法 | 常にMATIC | 常にETH |
トークンはサポートされていますか? | はい。PolygonはERC20トークンおよびERC721 (NFT) トークに対応しています。 | はい。EthereumはERC20トークンおよびERC721(NFT)トークに対応しています。 |
トランザクションの追跡にはどのツールを使用できますか? | Polygonscan | Etherscan |
Ledgerアカウントにはどのコインとトークンを保管できますか? | LedgerデバイスのPolygonアカウントに、MATICおよびERC20トークンを保管できます。 | LedgerデバイスのEthereumアカウントに、ETHおよびERC20トークンを保管できます。 |
コンセンサスメカニズム | プルーフ・オブ・ステーク | Proof of Work(プルーフ・オブ・ワーク) |